敷居の高い古伊万里の世界をビクビクしながらちょっと覗いてみる

古伊万里の湯呑みセットと招き猫とふくろうの置物 背景には大正豆ランプ アンティーク全般

敷居の高い古伊万里界隈

私が子供の頃から現在も続いているご長寿人気番組「開運!なんでも鑑定団」。依頼人が「この皿は古伊万里のイイやつと言われて買いました!柄も華やかなので本物に間違いありません!」というフラグからの「イチ!ジュウ!ヒャク!……1000円!」「えーッ!?」みたいなのを幾度となく観た記憶があります。

逆に「なんか地味な柄だな〜実家にこんなのなかったっけ?」みたいなのがすごい値段だったり、古伊万里って私の中で訳わからない難しくて近寄り難い世界でした。

京都・古門前通の骨董店「てっさい堂」

フェーヴや和ガラスに興味が出てきて買い集めはじめたとある年、友人が教えてくれた京都東山の骨董店「てっさい堂」さんに旅行で訪れる機会がありました。
鮮やかで細かい柄の美しい大小さまざまな古伊万里の器が所狭しと並べられ、一歩店内に入った瞬間から物欲とテンションが急上昇!ポルトガルでタイル屋さんに入って以来のすさまじい興奮…!この中からお気に入りの一品を持って帰りたい!という気持ちになりました。

それからおそらく1時間以上、友人と二人で「湯呑みに使うならこれかな…!?」「でもこれも捨て難いよ!?」と悩む悩む…。ちっちゃい豆皿でも結構お高かったりするので、値段を見比べながら慎重に選びました。結局優柔不断な私は1つに決めれず小さな古伊万里の豆皿を2枚と瀬戸焼の小さな白い角皿を、友人は手にしっくり馴染む大きさの素敵な蕎麦猪口を購入したのでした。

京都てっさい堂で購入した古伊万里の豆皿 表面
小さなお皿の中に動物や花などの鮮やかな手描きの模様が施されています。
京都てっさい堂で購入した古伊万里の豆皿 裏面
「冨貴長春(ふうきちょうしゅん)」は、富と地位が長く続き、人生が春のように繁栄することを願うおめでたい言葉で、焼き物に銘(サイン)として使われることが多いとか。

そもそも古伊万里とは

古伊万里とは江戸時代(主に17世紀〜18世紀頃)に日本の有田周辺で作られた磁器で、私のボンヤリ認識だと初期の方が青一色で柄が描かれたわりと地味めなものが多く、後半にいくにつれて色彩が鮮やかになっていくようなイメージです(ド素人の認識ですのであしからず)。

当然初期のものの方が価値が高いかと思うのですが、やっぱり個人的に眺めてうれしいのは鮮やかな彩色で美しい柄のもの。実用で日常に使えるサイズのものがあったらステキだろうな〜…とはいえ後期のものでもそんなお安いものではないからな〜…と、次の1枚を買う機会がなかなかありませんでした。

超絶蚤の市で出会った古伊万里

2026年最初の超絶蚤の市、いつもガラス製品を見せていただくおじさまのブースで、美しい古伊万里の湯呑みが目に入りました。この方はガラス製品にはまる前は古伊万里をはじめ鉱石や瀬戸ノベルティなどあらゆるモノを趣味でコレクションされていて、書籍や骨董屋で仕入れた知識をいつも初心者に惜しみなく教えてくださる私の先生です。

古伊万里の湯呑みセットと招き猫とふくろうの置物 背景には大正豆ランプ
古伊万里の湯呑みセット 大正豆ランプ
底にも職人による細かい柄が。
古伊万里の湯呑みセットと招き猫とふくろうの置物
招き猫とふくろうは多治見の三角屋さんで購入したもの。
古伊万里の湯呑みセットとふくろうの置物

その方によるとこれは17〜18世紀の古伊万里で、柄は全て職人による手描き。金襴手(きんらんで)という金彩を施した豪華な彩色方法が使われているそうです。手で包み込むと手描きのザラザラを感じます。内側の底の方にも丁寧に柄が描かれています。このような派手な彩色のものは当時海外でも人気を博したそうなので、輸出用に作られたものかもしれません。

柄の相性がよさそうな茶托をセットにするとお安くしてくれるということで、柄違いで2セットを購入!

日常が少しだけ華やかに

早速家でコーヒー(インスタント)を淹れて飲んでみたら、不思議なことにちょっと香ばしくて美味しいような!…それは気のせいとしても、眺めているだけでふわっと気分が上がるような。新年早々良い買い物をしました。

QOL、という言葉は今や死語になってるのかもしれませんが、日常にちょっとだけアンティークを差し込むと日々が少しだけ華やかになりますね。
今回購入したような金彩が施されているものは食洗機NG(電子レンジ、漂白剤もNGです!)なので、使用後ぬるま湯と中性洗剤で洗ってすぐ乾かす、ということだけ気をつければ長く使えるそうなので、大事にしようと思います。

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