初めて見た小さな豆ランプに物欲が止まらない!
いつも美濃加茂の超絶蚤の市で素敵なコレクションを見せてくださるおじさまのインスタに、すごくステキな物が写っているのを見つけました。
寸胴な形のガラスのランプで、高さは10cmと少しくらい。ホヤが大きく、昔のガラスらしくいびつで泡がいっぱい…。これは…かわいい…大好物です!
譲っていただけるかお話したところ、「1つは手元に残しておきたい」ということで5つのうち4つを売っていただけました。




豆ランプというのは、明治〜大正〜昭和初期あたりに実用として使われていた国産の石油ランプ。仏壇や台所、トイレなど手元を灯すために広く使われていたそうです。小さくて取り回しがいいので日本の風土に合っていたんですね。
譲っていただいたものも大正くらいのものらしいので私は便宜的に大正豆ランプと呼んでいます。



火が灯せなくても十分かわいいけど…
元の持ち主さんは飾り専用でオイルを入れることはなかったそうなので、古いバーナーに傷んだ芯が入っている状態だったのですが、「ランプはやっぱり火をつけたい派」の夫が四苦八苦してすべて火がともるようにしてくれました。江戸川屋ランプさんに相談したら固くて細い芯を何本か譲っていただけたそうで、それに変えたらバーナーの金具が動いてくれたそうです。
さっそくパラフィンオイルを入れて火を入れてみました。余談ですがパラフィンオイルとはロウソクのロウのような成分が液体になった燃料です。虫よけタイプもあって、このクルアブルーのパラフィンオイルはほんのりハッカのにおいがするので気に入っています。不揮発性なのでキャンプなどでランタンを使う人には持ち運びしやすくとてもおすすめです。
4つとも、バーナーやホヤがほぼ「乗っているだけ」という作りなので不安定で扱いが難しい…。でもよく見るとちゃんとガラスに固定のための溝がうっすら作られています。
買ってから気づいたのですが、4つのうちの1つは以前江戸川屋さんで買った油壺と同じもののようです。そちらもよく見るとガラスに溝が!これも元は大きなホヤが乗った豆ランプだったんですね〜。


骨董品て難しい
こういうランプって相場はどれぐらいなんだろう?とオークションサイトなどを覗いてみると、結構ひっくり返るような値段が多いです(30,000円以下はあんまりないような)。アイスコップや氷コップなどもそうだけど、ちょっとしたタイミングで相場が上がったり下がったりするのが骨董品の難しいところですね。
今回はたまたま良心的なお値段で譲ってくださる方に出会えましたが、もうしばらく買えないかなー…。
どれもいびつで泡だらけの頼りないガラスのランプですが、こんな地震の多い日本でよく割れずに残ってきたなぁ、と思うとかわいさもひとしおです。
ずっと大事にしていきたいと思います。
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