日本で出会える素敵なステンドグラス

明治村ザビエル天主堂 ステンドグラス 薔薇窓 お出かけ

はじまりは信徒発見「大浦天主堂」のステンドグラス

最初に出会った印象的なステンドグラスは、まだ学生の頃訪れた長崎のカトリック教会「国宝・大浦天主堂」のステンドグラス。
キリスト教や戦争の重たい歴史を背負った教会の中で、ステンドグラスが落とす神秘的な光に感動して、一人旅で予定も特に決めてなかったので滞在中何度も何度も足を運びました。
信徒の方のお祈りの場なので当時写真を撮ることはできなかった(と記憶している)のですが、古いガラスのぼんやりした光が強く印象に残っています。

明治村「聖ザビエル天主堂」のステンドグラス

ありがたいことに現在住んでいる愛知県の北部には「博物館 明治村」という施設があり、明治時代に京都の河原町三条に作られた「聖ザビエル天主堂」が荘厳なステンドグラスとともに移築されています。この教会は「大浦天主堂」と同じゴシック様式で、内部の天井の感じがよく似ています。

教会としての役目は終えているため写真も撮り放題なので、よくカメラを片手にお散歩に出かけています。
(結婚式が行われる日は入場が規制されます)

明治村ザビエル天主堂 ステンドグラス 薔薇窓
巨大な薔薇窓をバックにエピファニーフェーヴを撮影。

正面には直径3.6mもある薔薇窓があり、移築時に取り外した当初の薔薇窓も間近に見ることができます。太陽が差し込む時間帯になると聖堂全体が幻想的な光に包まれ特別な空間になります。苦しい時代でもこんな光の中でお祈りをして神の存在を感じていたのかな、と想像します。

明治村「聖ヨハネ教会堂」のステンドグラス

明治村にはもう1つステンドグラスの教会があります。「聖ヨハネ教会堂」は「聖ザビエル天主堂」のステンドグラスとは趣が違い、明るいかわいらしい色のガラスが印象的です。デザイン的にも現代的というかポップな感じがします。こちらも京都に建っていたのですが、昭和の時代に台風でステンドグラスが破損し、後に復元したのだそうです。

明治村聖ヨハネ教会堂ステンドグラス


明治村ザビエル天主堂 ステンドグラス

地震や台風などの天災が多い日本において100年も前のステンドグラスを残すことは本当に難しいことだとは思いますが、技術をつないで当時の姿を見せてもらえるのはありがたいことですね。

掛川のステンドグラス美術館

もうひとつ、こちらは美術館なのですが建物はちっちゃい教会のようで、ステンドグラスの丸い窓が遠くから見てもかわいらしい建物です。

掛川ステンドグラス美術館

掛川ステンドグラス美術館 外観
こぢんまりした建物だけど薔薇窓の形が特徴的。

コレクションは19世紀イギリスのヴィクトリア朝時代の作品群と、フランスの薔薇窓10点で構成されており、意味ありげで緻密な作品を間近に見ることができます。

撮影したのはたしか15:00くらいだったと思いますが、薔薇窓から丸い光が差し込んでくる様子は圧巻です!中でコーヒーも飲めるので、写真を撮りながらゆっくり見学ができます。

掛川ステンドグラス美術館 薔薇窓
刻一刻と姿を変えていくので、ずっと見ていたくなります。

他にも見に行きたい日本のステンドグラス

この他にも観光地として有名な箱根彫刻の森美術館や、那須のステンドグラス美術館など日本国内で見られる場所はたくさんあるのですが、個人的には小さくて古い教会や、個人宅にひっそりと設えてある素朴なステンドグラスが大好きです。
物質的には貧しい時代でも、ちょっとしたこだわりや遊び心で家の中を明るくしようという当時の人の心の豊かさを感じるからかもしれません。

ガラスや骨董に興味を持ってから古い建物をめぐることが増え、旅行の楽しみが格段に増えた気がします。特に京都は今まで何十回も行っているけど、有名どころの寺社仏閣だけでなく明治〜昭和初期のレトロモダンな建物に目を向けると新たな魅力に気付かされました。
以前タイル好きな友人と行った京都のタイルを巡る旅もそのうちブログにできたらと思います!

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